7.権利能力なき社団

1 権利能力なき社団とは

その名のとおり、権利能力のない社団である。 実質的には、法人格のある団体のように活動しているが、法人とはなっていない団体のことである。



2 権利能力亡き社団の財産関係

内部関係には、法人の規定を類推適用することができる。

対外的な財産関係
【社団単独帰属説】社団が単独所有しているとする。
【共同所有説】構成員の共同所有に属するとする説。さらに分かれる
 【共有説】共有者に具体的持分がある
 【合有説】共有者に潜在的持分がある
 【総有説】共有者には、持分がない(判例)
            単に共同所有財産を使用し、収益をあげることができるにすぎない。


不動産などの登記方法
個人名義登記説 社団代表者が行為成員全員の受託者として、個人名義で登記
権利能力がない以上、社団や社団代表者名義では登記できない(判例)
【社団名義登記説】社団名義で登記できる
【代表者肩書登記説】代表者の肩書きで登記できる



構成員および代表者の責任
社団の財産が不足するとき、権利能力のない社団と取引した相手方である債権者が、構成員や代表者個人の責任を追及できるか

社団の構成員の責任の有無
判例 民法上の社団と同様に考え、構成員は一切個人的な責任を負わない。総有財産のみが責任財産となる。
【有力説】 営利目的の権利能力なき社団は無限責任と解し、構成員も個人的な責任を負うとする


代表者の責任の有無
代表者責任否定説】  民法上の法人や組合との整合性から、当然には、責任を負わない(判例)

【代表者責任肯定説】 構成員が有限責任なら、代表者も個人責任を負うとする。
権利能力なき社団とは
判例は、「@団体としての組織を備え、A多数決の原理が行われ、B構成員の変更にかかわらず団体が存続し、 Cその組織において代表の方法・総会の運営・団体としての重要な点が確定しているもの」を権利能力なき社団といえるとする(S39.10.15)




*共同所有形態*
ボタンをクリックすると図が変わります
共有 合有 総有


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